puttinpuddinのブログ

コンサルタント見習いの仕掛かり作業

一度解き切る

若干テクニカルな話。

 

どんな問いも、先ずはクイックに、一度解き切ることが大事だと思っている。

 

仮説検証のサイクルをより速く多く回すために、解の仮説とその論拠を明確にしなければならないというのも勿論そうだが、もう一つ、不安を抑制するという効果がとりわけ大事だと思っている。

扱う意思決定の責任が重くなるほど、扱う現象が複雑であるほど、解を導出するという行為に伴う不安が大きくなる。そして、この不安を一定以上の大きさで頭の中にずっと置き続けていると、人は段々と消耗していく。消耗すると、知覚が鈍って扱える情報の解像度が落ちたり、大胆な決断ができなくなったりする。なので、たとえすぐにチームで仮説検証に取り組まなかったとしても、一度解き切ってしまうことを心掛けている。

 

一度解き切るときの解は、当たっていれば儲けもの、外れていても一向に構わない、くらいの心持ちで臨むのが良いと思っている。自分なりに一度答えが出ていて、それに納得できていることが大事であって、それが当たっているかいないかは、究極のところどうでも良い。

 

熟慮を欠いた/誤った解を導いて満足してしまうとの誹りを受けそうだが、暫定解で満足するか否かはまた別問題だし、有限な時間の中で最も良い答えを求めるのであれば、健康な精神状態で取り組んだ方が良い結果に辿りつけるのではないか、と今のところは思っている。