puttinpuddinのブログ

コンサルタント見習いの仕掛かり作業

テクニカルな話

嫌いな言葉①:「イシュー」

とある名著では、「解くことで効果が大きく、解くことができる問い」を「イシュー」と呼んで、こいつについて仮説検証をサクサク回そうぜと論じている。ここでいう「イシュー」とは、詰まるところ、「見解の統一されていない点のうち、効果と実現可能性の観…

「問題・課題・打ち手」

経営コンサルティングの仕事は、クライアントの置かれている固有文脈に根差した問題解決をサービスとして提供する。この仕事は、カスタマイゼーションの程度を高めることで得られる効用の非線形な伸びをバックボーンとしており、それゆえに、一品モノ生産の…

収益モデルを用いるプロジェクト

経営コンサルティングのサービスでは、収益モデルを組んでそれをベースに議論を深めていくことが多い。このような議論では、定量化と分析の結果それ自体が重要になることもあるが、他方で、無理矢理モデル化・定量化する過程で事業の本質に対する理解の深化…

Integratorの仕事

事例を調べてもそこから抽象化したモデルを作れず、事例をそのまま提示することしかできない人がそこそこの割合でいる。事例をどれだけ積み上げても固有文脈を踏まえた提言にならないので、integratorとして機能しているとは言えず、単なる調査のオペレーシ…

「上司」を無視する

若干テクニカルな話。 仕事を進めていくうえで、「上司」を適切に無視することは大事なスキルだと思っている。 プロフェッショナルファームには上司-部下という関係性は本来存在しないので、ここでは「」にしているが、現実には営利企業として機能するために…

均衡状態と機会

ファクトを見るときには、「他にどんな条件が揃ったらGood newsになるか」と問うようにしている。新規事業に限らず、凡ゆる改革を考えるにあたって心掛けるべきだと思っている。 現状は一種の均衡状態であり、それなりに頑強にできている。この均衡はメカニ…

インタビューガイドの作り方

突如ハウツーを投稿するシリーズ。いつだったか、チームメンバー向けに書いたものを転記。 ジュニアの頃は仮説検証作業を割り振られやすい訳だが、「作業」と呼ばれるものもそれなりの抽象度と非定型性を持っているため、習熟にはそれなりの時間と関心を要す…

team problem solving (feasibility編)

入社して3年ほど経った頃、恩師から"team problem solving"という概念を教わった。一般的な用語なのか定かではないが、「チームのすべてのメンバーでissueを特定すること」と彼は定義していた。 issueはimpactとfeasibilityで決まるが、feasibilityには、検…

「できている」と伝える

若干テクニカルな話。 「できている」と伝えることは、チームの生産性を押し上げる効果が大きい一方で実践が難しい。従ってマネージャーのパフォーマンスを左右する主要因の一つだと思っている。 経営コンサルティングの仕事は、クライアントの抱える問いを…

一度解き切る

若干テクニカルな話。 どんな問いも、先ずはクイックに、一度解き切ることが大事だと思っている。 仮説検証のサイクルをより速く多く回すために、解の仮説とその論拠を明確にしなければならないというのも勿論そうだが、もう一つ、不安を抑制するという効果…