僕の労働時間は、長時間労働の悪名高いこの業界の中でも恐らくだいぶ長い方なのだが、一方で、数年前から「自分の時間を安売りしない」ことを大事にしている。
長時間労働の実態を知っている同僚たちからはギャグだと思われている節があるが、長時間労働と「時間を安売りしない」はある条件下では矛盾なく成立するものだと思っているし、その条件だけはなんとしても満たすよう、自分なりに選択もしてきた。
目の前のクライアントは、自分のこの貴重な人生の時間を充てるに値するのか。主観的な人生の値段を可能な限り釣り上げてみて、それでも値するという答えが返ってきた場合、すべきことは自ずと決まってくる。