puttinpuddinのブログ

コンサルタント見習いの仕掛かり作業

優秀なジュニアたち

ここ数年、良い仕事をするジュニアとチームアップする機会に恵まれている。彼ら/彼女らは安定して良い仕事をするのだが、そういう人は明確な世界観/人生観や価値基準を持っている場合が多く、話していてとても勉強になる。

 

あるとき「質の高い仕事をする為に心掛けていることはあるか」と聞いてみた。

 

「私のように経験が浅いうちは、仕事の質は道徳意識によって決まると思っている。というか、それくらいしか変数がない。他人に迷惑がかかるだろうということをちゃんと想像し、そうならないようにちゃんとやることに尽きる。脱線するが、自身の中途半端な仕事の理由をインセンティブ構造に求める奴がときどきいるが、ああいった自分のない人間は人として認めていない。」と何かにめちゃくちゃ憤っていた。大変な思いをしてきたんだろう。
続けて、「中期的には日々の具体的な経験を通じて磨き上げた行動様式が、長期的にはテーマ選択の筋の良さとそのテーマへの時間投下が、それぞれに仕事の質を左右するのではないかと最近考えている。私自身は中長期的なコミットメントが苦手だと自覚しているのでこれらは取り組み方を考える必要がある。」とも言っていた。入社4ヵ月目のことである。

 

別のジュニアに同じ質問をしてみたところ「私はまだまだ何も出来ないです。ただそのときの自分に許される最善の解を出し切ること以外、考えている余裕なんてありません。」と返ってきた。そりゃあ良い仕事をするはずだ。

 

スタイルは多様だが、行動規範が明瞭な人ほど良い仕事をする確率が高いように思う。明瞭であるが故に、彼ら/彼女らは、触れるもの/見聞きするものからより多くを感得し、より多くを考え、より大胆に決断し、より深く反省して成長していく。