puttinpuddinのブログ

コンサルタント見習いの仕掛かり作業

雑感

議論と羞恥

本当に意味のある思索というのは、繊細で私的なもので、そもそも人前でやるようなものではない。 大勢を集めて議論することに羞恥を感じないのだとしたら、意味ある論題を設定できてない。

伝える経験を積む

散々反対したものの、組織が匿名の360度フィードバックの導入に至りまして。 頂いたフィードバックを見ると、自分自身を顧みるきっかけとなる意見が多くあり、非常にためになりました。また、その大半が僕に正しく伝わるよう言葉をよくよく吟味してくれてい…

leadershipについて

「より良い状態」を構想しそれを実現しようと知性を用いている人に出会うと心が洗われる。僕はその姿勢こそがleadershipと呼ばれるものだと思っている。その「より良い状態」がどんなに些細なものであっても。 そうしたleadershipの裏には、それまでに培って…

「間違っていない」と「正しい」

"間違っていない"と"正しい"の間には途方もない差がある。経験上、前者をいくら積み重ねても後者には辿り着かないので、構造的な問題があるのでは、と思っている。それが正しいとすると、導出するための手続きも、全く異なることになる。 最初から「正しい」…

敬意を持つ

問題解決を生業とする人間に求められる資質のひとつに、悪意や怠惰を前提しないことがあると思っている。これは、相手がこれまで歩んできた道程に敬意を持つこととも言い換えることができる。この「敬意」が欠如してると、他者がその人生のなかで価値ある洞…

折れないために

雑感。周囲に心身の不調を訴える人が多くなってきたことから、何かの参考になればと考えて。 「自分」というものは極めて流動的であやふやで、環境の前では脆く頼りない。自己を構成する肉体や精神は常に外部からの刺激に晒され変化している。細胞は入れ替わ…

価値の見える化

「価値の見える化」は信頼、則ち、次の活動の原資を獲得するための取り組みである。 これ自体は価値を生み出していないため、本音を言えば、極小化してしまいたいが、価値を生み出したことが正しく認識され、次の活動の原資である信頼を獲得するためには必要…

正しく設定された大きな問題

正しく設定された大きな問題の解決には、より高い水準の技術と覚悟を備え、より善良な意思を持った人が集まる。 当然、自分自身もその場に相応しい人である必要があり、少なからず成長を求められる訳だが、逆に、成長を続けていれば、より信頼できる人とより…

とりわけ私的なメモ

特段、一般的な示唆などはないが、書き留めておきたかったので。 昨日、ある優秀なジュニアがチームを離れた。彼女は新卒で入社してすぐに僕のチームにアサインされてきた。アサイン初日の朝に二日酔いでオフィスで戻した破天荒人材だったが、そこから一年半…

意見を述べる

昔一緒に働いたマネージャーから「クライアントに考えを伝えるときには「〜と思います」ではなく「〜と考えられます」と言え。」と指導された。曰く、コンサルタントは事実と論理によって紡がれた提案を伝える職業なのだから、と。 この考え方は基本的には正…

成長と仲間づくり

僕はチームに成長を提供している。少なくとも、それを促す環境条件を提供していると自負している。 しかしながら、成長というのは、極めて利己的な動機である。利己的な動機のみを共有している集団では、いつか機会主義的な行動が生じる。「機会主義的な行動…

稀少な資源

抽象論且つ暴論だが、知的生産の成果を最大化するには、考える覚悟と技術を持った人間に潤沢な時間を与えることが一番効くと思っている。 しかし、不思議なもので、何かやろうという話になると、覚悟も技術もない人間を頭数だけ集めて覚悟と技術のある人間の…

優秀なジュニアたち

ここ数年、良い仕事をするジュニアとチームアップする機会に恵まれている。彼ら/彼女らは安定して良い仕事をするのだが、そういう人は明確な世界観/人生観や価値基準を持っている場合が多く、話していてとても勉強になる。 あるとき「質の高い仕事をする為に…

ロマンチストが過ぎる話

COVID-19による自粛が本格化した頃、10年来の友人たちとZoomでお茶をした。「10年来の友人たち」と言っても、やり取りをするのは年に数回。それもMessengerがほとんどで、最後に会ったのは何年前だか思い出せない。大学時代、それなりの時間と学生時代特有の…

untrainedな人

二十歳前後という人生の序盤のある断面で閾値に満たない性能の凹凸を論うのは、自分が強い立場にいるときは気持ち良くてわからないものだが、後から冷静に振り返ると稚拙な行いでしかない。 ある程度の期間適量の関心と技術的な支援が提供され、当人が志さえ…

思考を誰が担うべきか

思考を同僚に委ねる人が多い。上司であったり、部下であったり。作業は任せても良いが、思考は自分自身が一番深くあるべきである。 そして、ここで言う「一番」は複数人現れるべきである。複数の「一番」が平場に並べられ、そこに明確な優劣がつくことに意味…

良い仕事と孤独感

新卒の同僚から非常に良い仕事が上がってきた。良い仕事を見ると心が洗われる。 そこには受け取る側としての自分が覚えた感動だけではなく、提供する側としての自分が感じた安堵がある。自分が一人きりではなかったとわかる。その喜びは、言葉では言い表せな…