puttinpuddinのブログ

コンサルタント見習いの仕掛かり作業

価値の見える化

「価値の見える化」は信頼、則ち、次の活動の原資を獲得するための取り組みである。

 

これ自体は価値を生み出していないため、本音を言えば、極小化してしまいたいが、価値を生み出したことが正しく認識され、次の活動の原資である信頼を獲得するためには必要不可欠である。信頼は福利で増えていくので、大きなことを為したいのであれば、手を抜いてはならない。

 

価値を見えるようにするために最も重要なことは「相手が聞きたいことを話す」ことだと、今のところ考えている。注意が必要なのは、ここでいう「聞きたいこと」の「こと」は「テーマ」であって「メッセージ」ではない。これを混同してしまうと、相手に阿って相手が聞きたいメッセージを捏造することになり、対等な関係が築けない。これは信頼を獲得するという所期の目的に照らして望ましくない。相手が聞きたいテーマについて、自分が伝えるべきと信じるメッセージを伝えることが肝要である。


なお、経営コンサルティングの仕事について、僕自身は事象のメカニズムの解明に価値の大半が宿ると信じているのだが、クライアントによる価値の認識は往々にして行動の提言に宿る。これは、提供する側と受ける側でのサービスに対する評価がズレる主要因であり、特にメカニズムの解明に時間を要するタイプの検討において問題として顕在化する。


この問題に対する有効な解は、メカニズムの解明から行動の提言までを併せて早期に提示し、議論を通じてそれを更新していくアプローチをとることである。故に、以外が重要になる。

  • カニズムの解明は初期的にはシンプルに実施し、それを徐々に高度化していくこと
  • 従い、継続的な更新を前提とした、網羅性とメンテナビリティに優れたモデル化を行うこと

 

と、頭では分かっているのだが、自分自身なかなか行動が定着していない実感がある。まだまだ道のりは遠い。