「チーム運営方針(β版)」を作成したので公開してみる。
コンサルタントとしてもマネージャーとしても未熟な身であるため、今後、加筆修正は随時行うだろうし、何かの拍子に根本から書き直す可能性もそれなりに高い。ただ、現時点で自分が依拠している考えを言語化することには意味があるのではないかと思った。とりわけ、自身の行動に規律を与えるという意味で。
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チーム運営方針(β版)
- マネージャーとメンバーとの間にあるのは役割分担であって、上下関係ではない
- コンサルティングサービスにおいて主体性は価値提供の必要条件であるため、主体的な決定を何より重視する
- 従い、マネージャーとメンバーは常に対等であり、全ての意思決定は納得と合意に基づいて行う
- 納得できていないことについては納得に至るまで議論を尽くす
- 議論を効率的に進めるために、議論と交渉を混ぜてはならない
- マネージャーは支援者である
- マネージャーの本懐は所与の資源で成果を上げ続けることである
- 職責上、年次評価は行うが、評価者であることはマネージャーの本懐ではない
- 所与の資源で成果を上げるために、以下の2つの方向性でメンバーを支援する
- ①メンバーがそのとき持っている潜在力を最大限発揮して価値に転換する
- ②メンバーの潜在力を引き上げる
- 支援の内容
- 支援を通じて目指す状態
- ①に関して:
- 自分の潜在力を発揮して問題解決に従事できている状態
- ②に関して:
- 短期的には、経験学習のループが回せている状態
- 長期的には、より良い状態を望み、問題発見・問題解決を自律的に実行できている状態
- より良い状態を望むには共同体への愛と自信が要るため、その涵養を目指す
- ①に関して:
- マネージャーの本懐は所与の資源で成果を上げ続けることである
- メンバーも一人のプロフェッショナルであり、職業倫理・行動規範に従う
- クライアントの問題解決を唯一の目的変数とする
- コンサルティングファームでは我欲が先行し易いがそれは本来不要である
- 自尊心が危機にさらされているとき、我欲が膨らみやすい
- 我欲は演算能力やチームの生産性を損なうため、我欲なく純粋にコトに向き合うべきである
- 従い、我欲を削ぎ落すようにメンタルモデルをコントロールする
- スキルではなく、プロセスに目を向ける:「(私は)出来る」ではなく「(この成果物/行動は)出来ている」
- 自分の扱うプロセスではなく、チームが扱うプロセスを考える:「自分が出来ている」ではなく「チームが出来ている」
- コンサルティングファームでは我欲が先行し易いがそれは本来不要である
- クライアントの問題解決に資するように、制約条件を正しく科学する
- クライアントの問題解決には、自身の卓越が不可欠だと心得る
- クライアントは真剣に問題に向き合っている
- 彼ら/彼女らを以て解決できていないということは、直面している問題はそれだけ難しいということである
- 彼ら/彼女らの相談相手として、今この瞬間からふさわしい人間であるよう努める
- 自分が価値ある人間であることを信じ、感じたこと/考えたことをきちんと相手に届ける
- 間違っても、自分の価値を不当に低く見せる言動をしない
- クライアントの問題解決を唯一の目的変数とする